地元広報誌「うえまち」コラム連載中!もし、我が子が不登校になったら?

第28回

「相談事例⑥ 有名進学中学で不登校」

 中学校受験を目指して小学校の4年生ぐらいからいわゆる「進学塾」へハイペースで通い続け、希望校に合格した生徒が5月中旬ぐらいから欠席気味になり、6月には全く登校できないという不登校事例は、有名進学高校への進学率が高いどこの中学校でも起こっています。そして、その事例は年々増加傾向にあることは間違いありません。本日紹介するのは、そのひとつのパターンです。
 S子さんは、小学校では学力優秀で、友達からも人気があり学級委員なども経験し、誰から見てもしっかりした良い生徒でした。平日には週4日、土日には特訓の授業を受けるべく塾に通い続け、本年度4月に私立の有名進学校(中学校)に入学し、楽しい有意義な学校生活が待っているはずでした。
 しかし、5月中旬ごろから必要以上に深夜遅くまで宿題に取り組んだりする姿に心配した母親が事情をただすと、「私はアホやから」と答えるのみで、宿題をとことん完璧に仕上げようとする日々が続き、ついには朝に起きられず欠席がちになり、そして不登校生活が始まってしまいました。
入学してすぐに 「こんなはずじゃなかった!」というストレスがS子さんを遅い襲い始めたのです。小学校時代に優秀であったS子さんは、誰からも自分の力を称賛され、それなりの自信を持って中学に入学しました。ところが、小学校時代に何をしても上位にいた自分が、今のクラスではあらゆることが下位に位置しているのではないかと感じられる現実に直面します。小テストの結果、授業での発言、塾時代の偏差値、どれもが周りより劣っていると感じ始めたS子さんは、より完璧を求めて自分を追い込んでいきます。いくら取り組んでも不安は解消せず、ストレスが飽和状態へとなり通えなくなりました。小学校時代に心にいっぱいあった自信は、完全に消えてしまっています。
 こんな時、「頑張ってきたから大丈夫よ」「そんなにみんなと差なんて開いてないよ」と励ましても、彼女の中に自信がよみがえるわけではありません。きっと「私のことを何も分かってない!」と言うでしょう。彼女が気にしている「小テスト・授業・偏差値」からひとまず解放してあげることで、ストレスの蓄積を止めなければなりません。それには何が必要なのか、この連載の第2回~5回を相談室のHPにログインして是非読み直して下さい。「家族に支えられて」と言う意味をご理解いただけると思います。

< NIWA教育相談室(大阪) >
TEL.06-6191-9007/FAX.06-6191-9005
〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町9-23 ロロモチノキビル5F
Copyright© 2011 通信制高校生徒と心の問題を抱える先生のための教育相談室「NIWA教育相談室(大阪)」